「場違いな発言や行動をしてしまう人がいるけれど、いったいどうして?」「仕事がうまくいく人といかない人の違いは何?」「すぐ人と打ち解けられる人はどこが違うの?」などなど……その答えは「読解力」。池上先生が、人生でいちばん身につけたい生きる力=「読解力」のつけ方を伝授。
間違っているのか正しいのかわからない情報が日々、押し寄せてきます。だからこそ、自分で正しい答えを出す力が必要。社会に出たらこの力こそ最大の武器です。
世界79ヵ国・地域の15歳の若者を対象に行われるPISA(ピザ・学習到達度調査)。「21世紀に必要となる資質・能力」として読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーがテストされます。読解力はそれほど重要な力なのです。
池上流ファクトフルネス! 「何がいちばん大事か」見抜く力がつくと、自分もみんなも幸せになります。

本を読まない人が増えた、読解力の順位が下がった。数値で表すのは簡単ですけど、だからどうなってしまうのかというのをわかりやすく説明されていてよかったです。
私は本を読むのが好きで毎日読んでいるけど、だからと言って読解力があるのかというとないような気が…(元も子もない)
子供が本を読まなくなっていると報道ではよく目にしますが、大人も読んでいないよということを伝えてくれていますし、読解力が低下しているからこそ、内容をちゃんと理解しないで勝手に事を荒立てて炎上という形になってしまうことが増えているのだと書かれていてなるほど!と思いました。
揚げ足をとっている場合もあるけど、そうか、読解力がないからなのか…と腑に落ちたこともありました。
SNSについても言及されていて、特にツイッターのリツイやLINEのスタンプだけでの返事など身につまされることもあって考えさせられました。
日本人だから、やっぱり言葉を大切にしていきたいです。

<講談社 2020.10>2021.4.6読了