大好きだから、会わないでおこう。
気持ちとは真逆の行動が求められることになってしまった、コロナ禍の日常。さだまさしは、緊急事態宣言が発出された夜に、「緊急事態宣言の夜に」という歌を発表。「お前のおふくろ死なせたくないんだ 大切な人をなくしたくないんだ」というメッセージを伝えた。
2020年、デビュー以来こんなに長期間ライブをしなかったことはなかった、というさだまさしがミュージシャンとしてどのような思いで活動してきたか、また、自身が設立した「風に立つライオン基金」が試行錯誤の中おこなってきた、医療機関、福祉機関などへの様々な支援の様子を綴る。

岩崎宏美さんはさださんのことを「生き神様」と言っています。そういいつつも「まさし」呼びなところも好きなんですが^^
この本を読んで、まさに「生き神様」だなと思いました。
東日本大震災の時、音楽家は無力だと初めは思ったとおっしゃっていました。でも誰よりも先に被災地へ赴き歌を届けました。たくさんの人が生きる力をもらったと思います。
そののちに「風に立つライオン基金」を立ち上げ、日本中、世界中の人たちを支援しています。
なかなかできることではありません。本当に、凄いという言葉だけじゃ片付けられないくらい、凄い。
今回の新型コロナウィルスに関しては音楽活動を一時中断せざるを得ない状況になりました。それでも、さださんは動きます。「the show must go on」ジャニーズのタレントを好きな人だったら1度は聞いたことがある言葉です。ジャニーさんの名前も出てきました。それでもショーは続けなければならない。もちろん制約はありますし、むやみやたらにやっていいわけではありません。
それでも、やらなければ人の心が死んでしまう。舞台やコンサートをよく観劇する私は身に染みてそれを感じた1年間でした。さださんの行動を私は応援しますし、私もその中の一人になりたいです。

<幻冬舎 2021.2>2021.4.5読了