三人屋 (実業之日本社文庫)
原田 ひ香
実業之日本社
2018-03-16


朝は三女の喫茶店、昼は次女の讃岐うどん屋、夜は長女のスナック―時間帯によって出すものが変わるその店は、街の人に「三人屋」と呼ばれていた。三女にひと目ぼれするサラリーマン、出戻りの幼なじみに恋する鶏肉店の店主、女にもてると自負するスーパーの店長など、ひとくせある常連客たちが、今日も飽かずにやって来る…。さくさくのトースト、すだちの香るぶっかけうどん、炊きたての白飯!心も胃袋もつかむ、おいしい人情エンターテインメント!

「三人屋」を営む三姉妹の物語。年は離れているし両親が病気になった時にも色々あったしで一筋縄ではいかない3人。私は女男女の3人きょうだいの1番上ですが、夜月に対して分かる分かるって言うのはあんまりなかったかもしれないな^^;夜月の1つのターニングポイントとして高校生の時の出来事があったんでしょうね。でもそれを引きずっているのは幼馴染の方だったり、商店街で生まれ育ったが故の狭いテリトリーでの生活は良いところもあれば悪いところもあるような感じですね。
三者三様、色んな想いがあって3人に関わる人たちも色々あって。
それでもこのお店を通して、三姉妹を通してみんなが良くも悪くも前に進んでいるのが良かったと思いました。
夜月が選択した道は読んでいて辛かったけど・・・最後良かったとも言えないような気がしてちょっとモヤモヤ^^;続編があるようなのでぜひ読みたいです。

<実業之日本社 2015.6>2021.3.11読了