開国をめぐる混乱と転換の激動期!西洋の衝撃を受け、江戸幕府が大きく崩れてゆく。近代国家へと向かう、波乱の政権交代。

大河ドラマがちょうど今幕末の頃ですし、改めて幕末を知ろうと思って読んでみました。
凄く分かりやすかったですね。鎖国に限界が来て開国を行ってから、明治維新までの期間が丁寧に描かれています。
大政奉還後の戦争がこんなに日本全国各所で行われていたのかと改めて驚きました。
歴史で勉強をしていたと思うんですけど、暗記していたと思うので時系列ではちゃんとわかっていなかったんですね。新しい政治、新しい国になるというのはやはり今までの生活が苦しくてもそれが当たり前だと思っているから抵抗があったり不安があったりしますよね。大河ドラマの主役である渋沢栄一の義理の息子(最初の妻の弟)も幕末の犠牲となった人でした。たくさんの犠牲があってこその明治維新、文明開化、そして今に繋がっているのだと改めて感じます。

<河出書房新社 2020.11>2021.3.7読了