一日の長さは一年に0.000 017秒ずつ伸びている。500億年のちは、一日の長さは今の一月ほどになるだろう――
空想よりも現実の世界のほうがずっと不思議だ、と感じるような、物理学者のとっておきのお話を22、集めました。
・流れ星はどこから来る?
・宇宙の中心にすまうブラックホール
・真空の発見
・じゃんけん必勝法と民主主義の数理
・世論を決めるのは17%の少数者?
・忘れられた夢を見る技術
・反乱を起こす奴隷アリ
・銀河を渡る蝶
・飛び方を忘れた鳥にそれを教える…
真夜中の科学講座のはじまり、はじまり。

物理学者である著者さんが分かりやすく書いた科学の話。
と言いつつも難しいのも多々ありましたけど(それは私の頭脳の問題)どのお話も魅力的でした。
中でも興味深かったのは倫理編と生命編かな。特に夢の話が面白かったです。そして命の話。
一つ一つのお話をもう一度ゆっくりと読んで楽しみたいと思いました。

<朝日出版社 2020.2>2021.3.4読了