図書館の新型コロナ対策ガイド
吉井 潤
青弓社
2020-10-26


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者は減少するどころか、「第2波」とまで指摘されて、連日、テレビでは感染者数やクラスター発生場所を報じている。しかし、ウイルスについて基本的なことを取り上げている機会は少ない。
多くの利用者が集まる公共施設、そのなかでも子どもから高齢者までが利用する図書館は、感染予防のためにどのような対策をとればいいのか。
まず、前提になるウイルスについて把握したあと、新型コロナウイルス感染症とは現在の時点ではどのようなものかを整理する。そのうえで、図書館の具体的な対策を提案する。
さらに、誰もが使用するトイレ環境について、現状分析を踏まえて対応策を示す。最後に、最近は新聞でも報じられるようになった電子図書館(電子書籍貸出サービス)の可能性についても論じる。

図書館長の経験がある著者さんが、図書館がどうこの未曽有の感染症と向き合っていくべきかを論じている本です。
1章と2章がウイルスや感染症とは?新型コロナウィルスとは?という根本的なことが書かれているので改めて知ることが出来て良かったです。ネットやテレビの情報で知識を得ることは出来るけど、今はどれが正しいのか分からなくなってきているのも事実で。本に書かれているとちゃんと調査して書いたものなんだなというのが分かってちょっとほっとします。
3章からは図書館の状況や対策について具体的に書かれています。
トイレ環境についてで1つの章を書かれていることに驚きましたが1番感染で気を付けなければならないのがトイレなんですね。確かに不特定多数が使うからなー。
勉強になりました。とても分かりやすかったです。

<青弓社 2020.10>2021.2.4読了