2020年の恋人たち (単行本)
島本 理生
中央公論新社
2020-11-20


ワインバーを営んでいた母が、突然の事故死。落ち着く間もなく、店を引き継ぐかどうか、前原葵は選択を迫られる。同棲しているのに会話がない恋人の港、母の店の常連客だった幸村、店を手伝ってもらうことになった松尾、試飲会で知り合った瀬名、そして……。楽しいときもあった。助けられたことも。だけどもう、いらない。めまぐるしく動く日常と関係性のなかで、葵が選んだものと選ばなかったもの――。直木賞受賞後長篇第一作。

色んな男が葵によってきて男と関わるのめんどくせぇ…と思いました←っていうか葵に寄ってくる男たちがみんな面倒くさそうな人ばかりなのかな^^;
30年以上愛人をしていた母。その家族の娘におねえちゃんと言われる葵。分かりやすく毛嫌いしている義兄。人間関係が入り組んでますねー。
出てきた男の人の中で1番良いと思ったのは松尾君かな。後腐れがなさそう^m^飲食店で働いてきた気遣いがいろんなところで垣間見えて素敵な人だと思いました。海伊も良い人だとは思ったけど、葵とは合わないだろうなと思ったよねー…
女性の方が魅力的だったかな。弓子も好きだし特に芹が好きでした。こんな女性になりたいと思いました。弓子がズバズバと葵と自分の姉である葵の母親の関係について言うシーンが好きだったな。母親よりも海外に住んでいる叔母の方がよっぽど葵の事を見て心配していた。こういう人が身近にいて良かったね…。

<中央公論新社 2020.11>2021.2.4読了