孤島の来訪者 〈竜泉家の一族〉シリーズ
方丈 貴恵
東京創元社
2020-11-28


謀殺された幼馴染の復讐を誓い、ターゲットに近づくためテレビ番組制作会社のADとなった竜泉佑樹は、標的の三名とともに無人島でのロケに参加していた。島の名は幽世島―秘祭伝承が残る曰くつきの場所だ。撮影の一方で復讐計画を進めようとした佑樹だったが、あろうことか、自ら手を下す前にターゲットの一人が殺されてしまう。一体何者の仕業なのか?しかも、犯行には人ではない何かが絡み、その何かは残る撮影メンバーに紛れ込んでしまった!?疑心暗鬼の中、またしても佑樹のターゲットが殺され…。第二十九回鮎川哲也賞受賞作『時空旅行者の砂時計』で話題を攫った著者が贈る“竜泉家の一族”シリーズ第二弾、予測不能な本格ミステリ長編。

方丈さんの新刊だ!と思って手に取ったので前作と繋がっていると知ったのは読み始めてからでした^^;しかも竜泉家の一族シリーズなんて名前が付いているんですね…知らなかった。
今回の主人公は竜泉佑樹。前回の主人公加茂冬馬の奥さんの従兄弟だそう。前作では登場してないだろうけど親戚はきっと昔殺されているんだろうな(色々ざっくり)
人を殺す覚悟で転職をして離島へ赴いて機会を狙っていたのに別の誰かが標的を殺してしまった…一体だれが…っていう展開かと思いきやなんかとんでもないことが起こりましたね…いやはや凄い展開だった…。もう何もかもが想定外だった…何も当たってなかった^^;
そして何段階も謎解きが待っているからまだあるの?まだあるの??ってこっちがパニックでした。
いやー…凄いですね。物語的にトンデモになりそうなのに全然そんなことは無くって。
最後の最後の謎解きは全く気付きませんでした…。2人はどちらも頑固そうだけど、お互いに良い理解者になれば良いなぁと思いました。

<東京創元社 2020.11>2021.1.19読了