虹いろ図書館のひなとゆん (5分シリーズ+)
櫻井とりお
河出書房新社
2020-10-21


わたしの大事な大事な一番の友達へ。友達がいない小学4年生のひなは、ある日、不思議な少女ゆんに出会う。世界中をめぐってきたゆんとゆんのお話に魅了されるひな。ゆんが大好き!ずっと友達でいたい!そう思っていたのに―。かけがえのない友達のために、ひなは一歩、踏み出す。虹いろ図書館で今日もひとつ、奇跡が起きます。

続編です。また逢えると思っていなかったので続編が出ると知った時は嬉しかったです。
今回の主人公はひなという女の子。腎臓の病気で長く入院をした経緯があり、また給食を食べられないため午前中で帰宅するため自分の居場所がクラスにはないと思っている女の子です。
ひなは図書館の常連さんでイヌガミさんとも仲良し。イヌガミさんは対する人で対応を変えているのだろうか…前回と随分印象が違うのだが。でも、根本的な優しさは同じ。ちょっとやる気がなさそうに見えるのも^m^また逢えて嬉しいです。
ひなが大型犬に怯えているところにゆんという女の子が助けてくれて、それから仲良しに。ゆんが話す物語に、ひなは魅了されゆんと毎日一緒に遊ぶようになります。
ひなのおばあちゃんのえっちゃんがいい味出していて好きでした。ひなのことをちゃんとひとりの人として扱っているような感じが好き。でも孫に激甘な感じもまた良いです。
ひな以上に学校に行ってなさそうなゆんは、きっと巷の評判は良くないんだろうなーと思っていました。ひなは素直な子だから人の言葉をそのまんま受け入れちゃうし。仕方がないけど。でも、えっちゃんと同じようにひなのことを一人の人として見てくれるイヌガミさんの言葉にひなはゆんの優しさに気づいていきます。
図書館に勤める方だからこそのカラクリも散りばめられていて、読んでいて楽しかったです。
そしてほのかとスタビンズ君が登場したのも嬉しかったな。ミーシャって呼ばれてたね。弄ばれているスタビンズ君^^
最後はどうなるかドキドキしたけど、ほっとしました。よかった。

<河出書房新社 2020.10>2021.1.12読了