百花は叔母に誘われて行った「紙こもの市」で紙の世界に魅了される。会場で紹介されたイケメンだが仏頂面の一成が、大手企業「藤崎産業」の一族でその記念館の館長と知るが、全くそりが合わない。しかし百花が作ったカードや紙小箱を一成の祖母薫子が気に入り、誘われて記念館のバイトをすることに。初めは素っ気なかった一成との関係も、ある出来事で変わっていく。かわいくて優しい「紙小物」に、心もいやされる物語。

こちらのシリーズは和紙がテーマ。
和紙の中でも本当にたくさんの種類があるんですね。「菓子屋横丁月光荘」シリーズの中でもちらっと出てきた気がしますが。
「紙こもの市」が近くで行われていたら私も行ってしまうかも。
大学生の百花がアルバイトをすることになった記念館の館長は若くてイケメンだけど変わった人。
この人の下では働きたくないなぁなんて思ってしまいますが^^;
でも百花は自分が出来ることを探して働きます。
百花のアイディアは素晴らしいと思うし、それを商品という形で一成が売り出すというのはなかなかいいコンビなんじゃないかなと思いました。
これからに期待ですね。
それにしても百花の大学の中で「立花ゼミ」や「木谷ゼミ」という言葉が出てきて驚きました。「菓子屋横丁月光荘」と同じ大学なんですね。
こういうつながりがあると読んでいて楽しさが増しますね。

<KADOKAWA 2020.2>2020.11.19読了