書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、深雪は残されたメッセージを目にする。“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて―。
ずっと気になっていた作家さん。ようやくの初読みです。
本が嫌いな深冬。しかし、深冬は蔵書が盗まれたことで本の呪いを解かなければならない事態となります。
始めはこの突拍子のない世界観に入り込むのに時間がかかりましたが、慣れてきたら面白くて読む手が止まりませんでした。
本の世界に閉じ込められ、盗人を探し捕まえることが出来たなら、元の世界に戻ることが出来る。
なぜそんな事態になってしまったのか。そのきっかけもまた面白くて、なるほどと唸りました^^;
ただ、そこまでした深冬の祖母の気持ちには共感できなかったですけどね。人を巻き込んで迷惑な←
真白も謎の人物でしたが、最後に真相がわかります。だから、深冬になついていたんだね。
面白かったです!
<KADOKAWA 2020.10>2020.11.2読了
物語好きには、たまらない展開でしたね!
深冬と真白が力を合わせて行く様子も、とても清々しくてよかったです。
何より、最後に〈物語力〉で真白とひるねを取り戻したのが、本当に素敵でした!
https://mina-r.at.webry.info/202201/article_5.html