1946年、終戦の歓びに沸くロンドン。作家のジュリエットは、一冊の本をきっかけに、“ガーンジー島の読書会"のメンバーと手紙を交わすようになる。
大戦中、英国で唯一ナチスドイツに占領されたチャンネル諸島の一つであるガーンジー島では、読書会と創設者であるエリザベスという女性の存在が彼らの支えだった。
本が人と人の心をつないだことに魅了されたジュリエットは、読書会について記事を書こうと島を訪ねるが、そこにエリザベスの姿はなかった。
メンバーと交流するうちに、ジュリエットは彼らが重大な秘密を隠していることに気付く。やがて彼女は、エリザベスが不在の理由にたどり着くのだが──。

タイトルが気になってずっと観たいと思っていました。ようやく見ました。
第二次世界大戦が終わった直後のロンドン。戦争が終わってちょっと浮かれているような雰囲気かな。お衣裳がアンティークっぽくて素敵。そして主役の女優さんが本当にお美しくて見とれる。
舞台はガーンジー島。そこで生まれた読書会の秘密。どんどん真相が明らかになっていくのが面白かったです。そして真相が切なかった。
エリザベスとジュリエットは直接出会うことは無いのだけど、でも心で繋がっているようなそんな感じがしました。ジュリエットは成功を収めてパーティなどにも出席してセレブのような雰囲気を醸し出しているのだけど、内面は決してそうではなくて。バックボーンがあまり描かれていなかったけど多分そうで。その内面がドーシーと本を通して結びついていったのかなーなんて思ったりして。本を通して巡り合うなんて、本好きとしてはとてもときめきますよね。ドーシーが言った「足るを知りながら大志を抱け」という言葉が強烈に印象に残っています。
ロマンスありミステリありの素敵な作品でした。