兄の松之助が長崎屋を出て所帯を持ち、親友の栄吉は菓子作りの修業へ。普段から病弱な若だんなは、さらに寂しそう。妖たちは若だんなを慰めようと、競って贈り物探しに出かけるが。長崎屋と商売がたきの品比べに、お雛をめぐる恋の鞘当て、果ては若だんなと大天狗の知恵比べ──さて勝負の行方はいかに? シリーズ第七弾は、一太郎の成長が微笑ましく、妖たちの暴走も痛快な全五編。

シリーズ第7弾です。のんびり読み進めています。
前回三途の川を渡りかけた若だんな。兄やたちの過保護ぶりが更に増してますね。若だんなが歩くことすら許されていないという^^;逆に病みますよ。
兄が長崎屋を出ていき、栄吉は菓子作りの修行のために家を出て、ちょっと寂しそうです。
でも、そんな暇がないほど色んなことに巻き込まれて行きます。
特に印象的だったのは栄吉のお話「餡子は甘いか」かな。
栄吉は和菓子が大好きで菓子作りも大好きなのになぜか美味しく作れない。後からやってきた弟弟子に先を越され、ついには菓子作りを諦めてしまいます。
若だんなに逢いに行って若だんなの前でずっとずっと泣いているシーンはもらい泣きしました。
それでも最後にはやっぱり菓子作りが好きだとやり続ける決意をした栄吉に良かった…と思いました。

<新潮社 2008.7、2010.11>2020.10.19読了