「わたしたちはこれから、新しくオープンしたお店に行ってマカロンを食べます」その店のティー&マカロンセットで注文できるマカロンは三種類。しかし小佐内さんの皿には、あるはずのない四つめのマカロンが乗っていた。誰がなぜ四つめのマカロンを置いたのか?小鳩君は早速思考を巡らし始める…心穏やかで無害で易きに流れる小市民を目指す、あのふたりが帰ってきました!
小市民シリーズが11年振りですって…!?え?そんな経つ?とまずびっくりしましたよね…。
小鳩くんも小左内さんも11年経てば立派に大人でしょうよ←
今回もスイーツをネタに様々な事件(?)に巻き込まれて行きます。
今までは結構重たい事件も多かったと思いますが、今回はそうでもなかったかな。2人がスイーツを楽しむ雰囲気をこちらも味わえた気がします。
表題作のあらすじを読んだ時点でそれ自体がよく意味が分からなくて^^;どういうこと?と思ったのですが、読み進めて納得しました。その最初の事件?をきっかけに古城秋桜という中学生の女の子がキーマンとして登場してきます。
紐育チーズケーキは秋桜の中学校の学校祭の話だし、最後の花符(これでフィレンツェって読むんですね。)シュークリームは秋桜が巻き込まれた事件の真相を2人が解き明かすお話でした。
伯林あげぱんの謎に関しては真相が分かった後に冒頭を読み返して納得したらちょっと笑っちゃいましたよね。小左内さんが不憫すぎる(笑)でも笑っちゃうという^^
このシリーズを読んでいると無性に甘いものが食べたくなります。小左内さんほどのフリークではないけど、お菓子巡りをして見たくなります。
<東京創元社 2020.1>2020.9.2読了
11年ぶりというのにはびっくりでしたが、いつもより軽いテイストで楽しめましたね。
あげぱんのお話、私すっかり騙されて、ラストに大笑いしてしまいました。あんなに泣いて気の毒だけど、想像すると笑えて笑えて・・・
それにしても冬期限定は何年後なんでしょうねぇーー