私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。
新刊の「四畳半タイムマシンブルース」を読みたくて、元ネタであるこちらを先に読みました。
私はさえない大学3回生で2年間を棒に振ってしまったことを激しく後悔しています。
そこで、私は4つの世界で平行に生きる姿を読者は読み進めていくわけです。面白いですね。
状況が変わったところ、変わっても変わらないところ。それが面白かったです。
1つ目の世界は映画サークル「みそぎ」に入っていて、2つ目は真上に住む樋口師匠の弟子になっています。3つ目はソフトボールサークル「ほんわか」に入っていて4つ目は秘密期間「福猫飯店」に入る。
どの世界でも私は3年生の時に2年間を棒に振ってしまったと悔やんでいて、でも読んでいるこちら側としては何を選んでも一緒だよと突っ込みたくなるという^^
何をしていても小津という疫病神はやってくるし、樋口師匠とも関わることになります。
それでも、何をしていても最後には黒髪の乙女の明石さんと良い感じになっているので良いじゃないかとひがんだりもしてました(笑)
4つ目の物語が面白かったですね。最後に答え合わせをしているみたいでした。
<角川書店 2008.3>2020.8.26読了
モリミーの四畳半世界へようこそ(笑)。
どのルートをたどっても小津は襲来し、主人公「私」はトホホな大学生活を送ることになる(笑)。
それでも、黒髪の乙女・明石さんとはうまく行く感じになってるのは、救いですね〜(笑)。
ちなみに、この作品と新作『四畳半タイムマシンブルース』の間には、もう一つ【四畳半】の名を冠した『四畳半王国見聞録』があります。こちらも、大変トホホで、私は大好きです。
https://mina-r.at.webry.info/200806/article_8.html