若くして評価を受けるも、すでに失業気味の画家・濱松蒼。同棲していたフオンも「あなたの匂いが消えた」と言い残して家を出て行ってしまう。フオンを追いかけ二人の出身地・浜松に戻った蒼は、腐れ縁の友人でありアロマテラピストの小吹蘭都の住居に転がり込み、当座の仕事とフオンの行方を探す。だが蒼に持ち込まれるのは奇妙な依頼ばかりで…浜松まつり直前の故郷で、蒼は大切なものを取りもどすことができるのか?

森さんは静岡県の御出身だったんですね。どうして舞台が浜松なんだろうと思ってプロフィール見てなるほどと思いました^^
同棲していたフオンを追いかけて地元に戻ってきたのに、フオンとは関係のない厄介ごとに巻き込まれたりして一体どうなるんだと思いましたが、最後に繋がりましたね。
同窓会で再会した同級生からヌードを書いてほしいと頼まれたり、父親代わりだった師匠の娘の悩みごとを聞いたり、かつての恋敵の子供の絵を書いたり、色々ありましたけど、浜松まつりの中で蒼は大切なもの、こと、を取り戻せたんじゃないかなと思います。
あとがきによると死体のないハードボイルドという依頼があったそうで。そうなんですね。ハードボイルド自体が私はよく分からないのですが^^;それでも楽しく読みました。
まあなんというか、主人公よりも蘭都の方が私は魅力的に感じちゃいましたけどね←

<早川書房 2020.2>2020.8.19読了