人気作家のサイン本に1冊だけ付いた甘いチョコレートの死香。慰安旅行先の旅館で遭遇したセロリの香りと消えた死体。死香を「食べ物」の匂いに変換する潤平と、分析学のエキスパート・風間は不審な事件を次々と〈嗅ぎ解く〉が、バナナの甘い香り漂う殺人現場で風間に異変が。容疑者の謎の美女に過剰反応し、潤平を初めて現場から遠ざけて・・・

シリーズ2冊目です。
前回読んだ時、特異な体質になってしまったとはいえ風間と関わり続けたら何も食べられなくなってしまうのではないか?と思って読み終えたのですが、今回も更に食べられないものが増えているじゃないですか。セロリなら大丈夫かと思ったらいろんなものに弊害が出ているし。最後にはパンですよ。米もパンも食べられないなんて可哀想すぎる。実験台にされている気がする…
なんて勝手に憤っていたのですが^^;まあ本人がやる気があるんだから良いんですけど←
始めの人気作家のサイン本にまつわる殺人事件が人の絡まり具合が見事で面白かったですね。
あと容疑者の謎の美女の正体に関しては私割と早目に気づきました^^;いや、気づくよねぇあれは。潤平が鈍いんでしょ多分。
そして風間と潤平の関係が研究室で噂になってますが、多分わざとでしょうけど漂うBL感…。狙ってるな。狙ってるでしょ。
最後に強敵が現れましたね。敵と2人はどう戦っていくのでしょうか。3もすでに出ているので楽しみに待ちたいと思います。

<中央公論新社 2019.2>2020.8.6読了