大阪の靭公園にある、手作りサンドイッチの専門店『ピクニック・バスケット』。おっとりした姉・笹子がつくる絶品サンドイッチと、しっかり者の妹・蕗子の切り盛りに惹かれ、多くの客が店を訪れている。笹子のサンドイッチは、誰かが胸の内で大事にしている味に、そっと寄り添ってくれるのだ…。そんななか蕗子は、笹子が元彼と会っているらしいと知る。フランス帰りのシェフだという彼は、自分のレストランに笹子を誘おうとしているのかもしれない―。心穏やかではいられない蕗子だが、一方、彼女のほうにも新たな変化の兆しが…!?
続編が出たんですね。前作がとても好きだったのでまた会えて嬉しいです。
今回はシスコンの蕗子がやきもきする展開でしたね^m^
元カレとかシェフとか自分の今後にも影響しそうなことだから気になっちゃいますよね。
お話もそれぞれ面白かったです。
「青い花火」のキューカンバーサンドイッチ、凄く気になります。きゅうりだけのサンドイッチ…かなり高度ですよね。でも笹子さんのサンドイッチなら本当に美味しいんだろうな。高校生の2人も可愛かったです。
「オーロラ姫のごちそう」アコちゃんが決めた嫌いなものを食べたら好きなものも食べるって良いなと思いました。おばあちゃんの栄養のあるものをっていう気持ちも分かるけどやっぱりみんなで笑顔でご飯を食べることが1番良い事だと思いました。
「明日の果実」ニット帽さんのおじいさんが小さい頃に食べたジャムサンドの真相。おじいさんが大阪で空襲に遭って最終が終わっているはずの電車が来て梅田までたくさんの人を乗せて助けたという話。「ごちそうさん」を思い出しました。全く同じシーンが出てきたので。たくさんの物語が繋がっているなぁと何だか感激したんですよね…。終戦の年の3月13日だったそうです。ちょっと話がずれましたが、笹子さんがちゃんと答えを見つけましたね。面白かったです。
「祝福のサンドイッチケーキ」ついに蕗子が笹子が今後をどう考えているのか聞くことになります。でも、彼を好きでいることとやりたい仕事を続けていくことを両立できないっていうのが切なかったです。でも、笹子はやりたいことを見つけたんだから良かったんですよね。蕗子とこれからも一緒に続けていってほしいなと思います。にしても蕗子も川端さんも鈍すぎますね…。この2人、進展することがあるんでしょうか^^;
<KADOKAWA 2020.6>2020.7.21読了