呪われた島から旅立ち、逃亡の日々を送ることになった孤独の悪魔を背負う男ヨクサルと死霊術師の孫娘シュガーリア。世界から失われつつある異端を救う道行きの中で、彼らは人ならざる有翼種の血を引く子供、ビーノと出会う。
「俺達のことは、信じなくてもいい」
「あなたは生かすわ……なんとしても」
帝国の謀略が蠢く砂漠の街、バフハに潜入した彼らに追っ手が迫る中、ヨクサルは自分の罪と過去に直面する。
「お前を殺すのは──僕の役目だよ、ヨクサル」
孤独と幻想のあわいで、シュガーリアの身を焦がしたのは、初めての恋の激情だった。

呪われた島から出て旅を続ける2人。2人はお互いがいるから生きている。
そんな2人の前にビーノという少年が現れる。彼はどこかに売られそうになっているところを逃れていた。ビーノは記憶を失っており、2人はビーノと共に砂漠の町にたどり着く。
そこで出会ったのはヨクサルのかつての友。友との出会いによってヨクサルも悪魔も悪を失いかけます。
シュガーリアは記憶を取り戻したビーノにずっと一緒にいようとせがまれます。ビーノと一緒にいれば、きっと居心地のいい毎日を過ごせる。
それでもシュガーリアが選んだのは悪魔と契約したヨクサルだった。
悪魔と契約したとか、死霊術師とか、そう言うのは関係なく、2人は一緒にいたいからいる。それだけなのだと思いました。
なんですか最後の2人。めちゃくちゃ可愛いんですけど。見せつけてくれちゃって。
著者があとがきでおっしゃっているように、前作よりも今作の最後の方が2人はとても幸せそうでした。

<KADOKAWA 2019.5>2020.3.30読了