彼方のゴールド
大崎 梢
文藝春秋
2019-10-31


野球もサッカーも知らずスポーツ雑誌に配属された明日香。彼女には、ある競技に纏わる苦い思い出が…。スポーツの舞台裏に新米記者が飛び込む! 雑誌現場のお仕事小説。『オール讀物』掲載をまとめて単行本化。

「千石社」にまつわるシリーズ第4作目らしいですね。女性誌、文芸誌、週刊誌ときて今回のテーマはスポーツ誌。
スポーツ誌は正直あまりなじみがないです。箱根駅伝や陸上選手がテーマだった時に買うくらい…。最近久しぶりに買いましたけど本当に2,3冊目くらい…。すみません。
スポーツは本当にたくさんの競技があるしルールもそれぞれ全然違うし選手だってたくさんいるから大変だろうなと思います。その取材風景なども細かく書かれているので分かりやすかったです。
主人公である目黒明日香は小学校3年生まで水泳をしていたもののスポーツには苦手意識があり、まさか自分がスポーツ誌に配属になるとは全く思っていなかった…というところから話は始まっていきます。でも、真面目で一生懸命で、とても好感が持てる女の子でした。
周りを囲むライターさんもカメラマンさんも同僚の皆さんもとても素敵。恋の予感もしちゃったりしてニヤニヤもしました。努力して邁進している女性は美しくて素敵です。何だか元気づけられた作品でした。

<文藝春秋 2019.10>2019.12.31読了