ブレス しあわせの呼吸 [DVD]
アンドリュー・ガーフィールド
KADOKAWA / 角川書店
2019-04-24


運命の恋に落ち、家族や友人に祝福されて結婚し、最高に幸せな日々を送っていたロビンとダイアナ。
ところが、出張先のナイロビで、突然ロビンが倒れてしまう。
診断結果はポリオ、首から下が全身マヒとなり人工呼吸器なしでは息もできない。
時は1959年、医師からは「余命数カ月」と宣告される。
英国に戻り息子が生まれたが、ロビンは絶望の中にいた。
病院を出たいと望むロビンのために、医師の反対を押し切り自宅で看病する決意をするダイアナ。
無謀とも呼べる彼らの決断は、ロビンの運命を大きく変えていく――

ずっと気になっていた作品でした。
何が凄いってこれが全て実話だということですよね。
28歳で首から下が動かなくなった冒険家のロビン。一生病院に閉じ込められ、寝たきりで過ごす。そう考えたら悲観して死にたくなるのも分かります。
25歳だった妻のダイアナは別れるように言っても聞かず、ロビンを外につれて共に生きていくことを決意します。医師や看護師が無謀だ、無理だと言っても平気だという。愛があればなんて簡単なことではないと分かってはいるけど、この2人は本当に愛ゆえに成し遂げた何気ない日常なのだと思いました。
24時間介護のような形で大変だったと思いますが、それでも辛いシーンよりもユーモラスなシーンがとても印象的でした。トラブルもきっと臨機応変に、それすらも楽しむように生きていたんだろうなと思います。
エンドロールで実際のロビンさんと奥様が登場していました。そこにいるみんながとても楽しそうでした。
そして奥さんは再婚せず、今は3人のお孫さんがいらっしゃると出ていてほほえましく感じました。
この方が病院の外に出たことで障害者の生き方がきっと大きく変わったんだろうと思います。それでも、今はそこから大きく変わっているのか、いないのか。
観終った後も余韻の残る作品でした。