バー“森へ抜ける道”に集う、マスターの島、工藤、山内のヤクドシトリオには、実は秘密がある。今夜、隠され続けていた謎が、ついに明らかになる!?店の近くで起こった未解決の宝石盗難事件の真相をめぐる酩酊推理談義の果て、桜川さんが辿り着いた真相とは?粋で軽やかなバーミステリー、堂々のシリーズ完結!
つい先日こちらのシリーズの最新刊を読んだと思っていたのに更に新刊が出たんですね。しかもなんとこのお話で完結!20年続いたこのシリーズがまさか終わるとは…びっくりです。
前回、工藤と山内が盗難事件の容疑者として逮捕され、2年の服役期間を経て出所したという衝撃的な真実が語られ、それまでの小説は刑務所にいて暇だった工藤が書いた作品だったというオチが付いていましたが、そのあとの話。しかも今回の事件は宝石盗難事件について。
バーで盗難事件の話がなされてドキドキする工藤。
今回は初めての長編でしたが、まあまあほぼほぼ脱線状態でしたね^^;本筋がどうだったか忘れてしまいそうになるくらい長い。
そして語られる真実。本当に相当な秘密でしたね。
これでこのシリーズは終わりなのか…面白かったんだけどな。後半の方は厳しい感じもあったけど、最初のメルヘンになぞらえた事件とか昔話になぞらえた事件とか、面白かったなー。
東子は別のシリーズにも登場しますがそちらは継続かな。全部読めていないのでまずは既刊を読んでいきたいと思います。
<光文社 2019.11>2019.12.17読了