大人気「化学探偵Mr.キュリー」シリーズの著者が描く、初の科学捜査ミステリー!
科学警察研究所・本郷分室にやってきた三人の研修生たちは、科警研の仕事に興味を示さない室長・土屋の態度に困惑する。
かつての彼は科警研の研究室長を務め、鋭い洞察力と推理の切れ味で、警察関係者から「科警研のホームズ」と称されていたらしいが……。
自分たちの成長のため、三人だけで事件の調査に邁進する研修生たち。
しかし、彼らが行き詰まったとき、土屋のホームズばりの頭脳が目まぐるしく動きだす!

ずっと科捜研だと思ってました。科警研なんですね。
北海道警から研修でやってきた北上に兵庫県警から来た高岡、埼玉県警からきた伊達。性格はバラバラですが、高岡も伊達もそれぞれの目的のために意欲を持って事件に取り組んでいきます。
北上は少し違って自分のやりたい仕事が出来ればいいという感じでしたが、事件や室長の土屋と関わっていくことで少しずつ変化が出てきます。
土屋は事件に関しては我関せずで自分の研究に没頭。しかし、研修生たちが自分たちが解析した結果を含め事件の過程を説明するとたちどころに解決の糸口を語り出す。安楽椅子探偵みたいな感じでしょうか。
事件の過程や真相も面白かったですし、続編も出るみたいですね。楽しみです。

<宝島社 2018.11>2019.9.9読了