古書店を営む四世代の大家族が活躍する、人気の「東京バンドワゴンシリーズ」、待望の第14弾!
一進一退を続けるボンの容態に、落ち着かない日々を過ごす堀田家。
そんななか、研人の後輩でカメラが上手な美少年・水上が怪しい男に尾行されている?いつもの通り堀田家が助太刀参上!「秋 ペンもカメラも相身互い」。
仕事始めのある日、日本を代表する映画監督が<東京バンドワゴン>を訪ねてきて……?思わぬニュースを喜ぶ堀田家に、ついに一本の電話が――「冬 孫にも一緒の花道か」。
新学期、研人は高校三年生に。東大を目指して受験勉強に励む芽莉依や、バンド仲間の姿を見て進路に悩みはじめる。そんな研人のために我南人が呼んだのは、なぜか勘一長年の因縁の相手<山端文庫>の醍醐教授で……?「春 花咲かすかその道の」。
かずみから突然の「老人ホームを決めてきた」の報告に動揺を隠せない堀田家。そして、独身を貫いていた藤島がついに――「夏 アンド・アイ・ラブ・ハー」。
シリーズ第14弾。
花陽が大学生だし研人が高校3年生だしこの2人の成長にびっくりです。鈴花ちゃんとかんなちゃんも小学校入学なんて!もう大きくなって…!といつも言っていますが近所のおばちゃんの気分です。
家族が増えて四世代となり、堀田家と藤島ハウスでそれぞれ暮らしていても、朝食の時はみんなが集まって食卓を囲む。それが良いなぁと思います。
藍子とマードックがいなくなりましたけど、変わらず堀田家は賑やかでした。
今回は嬉しいこともありましたけど、切ない別れもありましたね。すずみさんの決意も切なかった…。まだお若いのに。それでもその中で生きることの大切さを教えてもらった気がします。
<集英社 2019.4>2019.8.29読了