こんなにくるしいこの気持ちは「すき」?
「すきなひといないの?」とみっちゃんにきかれた。
わかんないっていったけど、ほんとうはこうくんがすき。
辻村深月と今日マチ子が描く、みずみずしい「好き」の風景。

桜庭さんの絵本は色々考えてしまったけど、辻村さんの絵本はするすると内容が入っていきました。まさに絵本。
でも、辻村さんらしい仕掛けというかどんでん返しがありました。
そう思うということは、私の中の固定観念がまだあるということなんでしょうね。
爽やかな、青春よりも少し前の甘酸っぱい恋の絵本でした。

<岩崎書店 2019.5>