刑罰
フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元社
2019-06-12


ダイバースーツを着て浴室で死んでいた男。裁判で証人の抱える孤独に同情してしまった参審員。人身売買で起訴された犯罪組織のボスを弁護する新人弁護士。高級ホテルの部屋で麻薬常習者になったエリート男性。――実際の事件に材を得て、法律で裁けない罪をめぐる犯罪者や弁護士たちの素顔を、切なくも鮮やかに描きだす。本屋大賞「翻訳小説部門」第1位『犯罪』、第二作『罪悪』を凌駕する珠玉の短篇集。短篇の名手が真骨頂を発揮した最高傑作!

現役の弁護士さんが書かれた刑事事件がテーマの短編集です。
短編集なのでこの著者さんを知ることになった「犯罪」や「罪悪」を思い出しました。
事件の内容はバラバラだし、結末も切なかったり、ちょっと前向きだったりするものもあったりするのですが、やはり書かれている方が弁護士さんなので事件がとてもリアル。実際に起きた事件を参考に書かれたみたいですね。短編なのにどの作品もずしっときます。
どの作品も面白かったけど「逆さ」の結末が面白かったかな。
悲しかったのは「青く晴れた日」最愛の子供を失い、更には裏切られ、本当に悲しい結末でした。
「リュディア」は読み手にも結末を考えさせるような内容だったし、「ダイバー」もそうかな。
最後の「友人」も本当に切なかった…。
海外作品だけど、日本でも通ずる事件の内容もあって、面白く読みました。

<東京創元社 2019.6>2019.7.20読了