月面探査機が捉えた白い影が大ニュースに。
のび太はそれを「月のウサギだ! 」と主張するが、みんなから笑われてしまう…。
そこでドラえもんのひみつ道具 〈異説クラブメンバーズバッジ〉を使って月の裏側にウサギ王国を作ることに。
そんなある日、のび太のクラスに、なぞの転校生がやってきた。

ドラえもんの映画の原作を書かれるなんて、本当に凄いですよね。
辻村さんの作品で1番最初に読んだのが「凍りのくじら」だったので、最初からドラえもん好きなのは知っていましたから^^最初に知った時は良かったねー!って思いましたよね。何だか友達のような感じですみませんが^^;
私は映画は見ていないのですが、原作を読んでいるだけでドラえもんたちが頭の中で動き出すんですから不思議です。そしてこの物語はオリジナルなのに、今までのドラえもん作品が散りばめられているような気がして、辻村さんのドラえもん愛を改めて感じました。雲の王国や魔界大冒険、日本誕生、鉄人兵団などなどを彷彿とさせるシーンがあった気がします。それが凄いなと思いました。
ルカとのび太の友情も良かった。そしてみんなで力を合わせて悪と戦うところも良かった。
そして、最後にルカたちが選んだ決断。涙ものですね。でも、きっとそれで良かったんだと思います。
今更ながら映画も観たくなりました。
自分が創り上げた物語が映像化されて、それが大好きなキャラクター達・・・なんて、一体どんな気持ちなんだろう。辻村さんの感想は聞いた気がするのですが、読み終えた今、もう一度聞きたい気がします。

<小学館 2019.2>2019.6.26読了