将軍直属の情報機関「御庭番」を務めた家で育った探偵、入江明彦。米国帰りの彼は容姿端麗、頭脳明晰―しかし、完璧すぎるあまり、心を許せる友はいない。横濱に事務所を構え、助手の少年・文弥に世話を焼かれながら暮らしている。訳ありの美青年・ミツと出会った明彦は、犯罪コンサルタント組織『灯台』と対峙することになり―?異国情緒溢れる、明治浪漫ミステリー!
やっぱり三木さんの書かれる男性2人の物語はたまりません!
今回は2人のような3人のような感じでしたが^m^
4作からなる連作短編集でしたが、どの話にも「灯台」と呼ばれる組織が絡んできます。
容姿端麗な明彦はその容姿を武器に女性たちを虜にして仕事を得ていきます^m^
そしてそんな明彦を母親のように面倒を見ている文弥もとても魅力的です。真面目で一生懸命で、こちらもこちらで女性にモテモテです^^
そんな中2人が出会った美青年のミツ。出会い方も衝撃なら生業も衝撃です。
それでも2人はウマが合うようで互いの仕事に協力し合うようになります。
初めてできた友達(と明彦が一方的に思っている)に明彦は結構浮かれます^^行動が面白いです。
事件に関しても時代に沿っているし合っているし明治という時代と横濱という舞台にとても合っていました。
最後に「灯台」に関しての諸々が明らかになりますが、こちらは続編は無いのかな。またこの3人に逢いたいです。
<講談社 2019.2>2019.6.23読了