25年の時を経て交錯する7人の愛の行方とは――
富山県の漁港で殺人事件が起きた。
事件によって、かつて親友だった3人は、刑事、容疑者、被害者として再会することになった。
刑事、四方篤(岡田准一)―――
妻(長澤まさみ)へ自分の心をうまく伝えられず、すれ違いの日々を送る。なぜ、愛する人にも心を開くことが出来ないのか。
容疑者、田所啓太(小栗旬)―――
会社の好転、妻(木村文乃)の妊娠、新居の建築と幸せの絶頂の中、なぜ、事件の真相を語ろうとしないのか。
被害者、川端悟(柄本佑)―――
倒産寸前の会社と家族のため、金策に奔走していた。なぜ、殺されなければならなかったのか。
25年前、親に捨てられた3人は、涼子(安藤サクラ)が営む、喫茶「ゆきわりそう」に身を寄せていた。常連客の光男(吉岡秀隆)とともに5人はまるで家族のような間柄になった。だが、ある事件を機に、その幸せは終わった。
無実を信じる四方の問いかけにも、田所は口をつぐむ。一体、何を守ろうとしているのか。
3人の過去に何があったのか。複雑に絡みあった壮大な人生のドラマは、25年の時を経て、再び運命の歯車を回し始める。
風景がとても綺麗な作品でした。富山は行ったことが無いのですが、海や、立山連峰が綺麗だなーと思いながらみていました。
物語としては殺人事件の真相というよりは過去に再び向き合い、そしてそれぞれの愛する人を守るために動き出す…。そんな物語でした。
25年は長いですよね…。それぞれがそれぞれの幸せを願っていたために起きた出来事。
25年経って守りたいもの、愛する者は変わったけど、みんなその純粋さが変わっていないなと思いました。啓太の奥さんの事は台詞の端々から何となく予想がつきましたけど、切ないなぁ…。でも全部分かっていて包み込む啓太がかっこよかったです。
それにしても被害者の悟は可哀相すぎましたね…。
篤も自分の罪が消えることはないけど、これから少しは前を向いていけるんじゃないかなと思いました。
本当に、景色と音楽が美しい映画でした。