無気力な日々を過ごしていた青年アルマン・ルーランは、郵便配達人の父、ジョゼフ・ルーランから1通の手紙を託される。それは、父の親しい友人で、1年ほど前に自殺したオランダ人画家、フィンセント・ファン・ゴッホが弟・テオに宛てて書いたまま出し忘れていたもの。パリに住んでいるはずのテオを探し出して、手紙を届けてやってほしいという。アルマンは願いを聞き入れてパリへと旅立つ。テオの消息をつかめないまま画材商のタンギー爺さんを訪ねると、そこで聞かされたのは意外な事実だった。兄の死にうちひしがれたテオは、半年後その理由を自問しながら、後を追うように亡くなったというのだ。そして、アルマンはゴッホが最期の日々を過ごしたオーヴェール=シュル=オワーズでゴッホの死の真相を探ることとなる。
ゴッホの絵のテイストで125人の画家が描いたゴッホの死の真相を探る長編アニメーション映画。
素晴らしかったです。
始めはとても見づらくて^^;絵にばかり目が行ってしまって、ストーリーが全然入ってこなかったのですが、だんだん引き込まれて行きました。
ゴッホの死が自殺だけでは片づけられない何かがあると思い始めたアルマンが独自でゴッホが亡くなった地で聞き込みをし始めます。
その死の真相は結局完全に分かるものではないですが、色々気になるところがあって、またそういう事実もあったのだということを知ることが出来て良かったです。
ゴッホという人物が不遇な人生だったことは何となく知っていましたが、幼少期から辛い時代を過ごしていたんですね…。やはり親に期待されない大切にされないと思ってしまうのは悲しいことです。弟のテオが心の支えだったのでしょうね。今ではこんなに世界中で有名になっているゴッホだけど、8年間で800点絵をかいて生前に売れたのがたった1枚だなんて…辛すぎます。やっぱり生きている時じゃないと…。
この作品を描いた画家たち皆さんが、ゴッホを敬愛していることまで伝わってきて、感動しました。
目が凄く疲れたけど^^;観て良かったです。