犬も食わない
尾崎 世界観
新潮社
2018-10-31


尾崎世界観が描く「だめな男」。千早茜が描く「めんどくさい女」。
同棲カップルそれぞれの視点、男女の本音が詰まった“究極の共作恋愛小説"が誕生。
「結婚とか別れ話とか、面倒な事は見て見ぬふりでやり過ごしたい」「ちゃんと言ってよ。言葉が足りないから、あたしが言い過ぎる」――脱ぎっ放しの靴下、畳まれた洗濯物、冷えきった足、ベッドの隣の確かな体温。同棲中の恋人同士の心の探り合いを、クリープハイプ・尾崎世界観、千早茜が男女それぞれの視点で描く、豪華共作恋愛小説。

・・・全然分からなかった。
あらすじを読まないで千早さんの新刊だと思って読んだけど、何がどうなっているのか全然わからなかった。
あんな最悪な酷い出会いをしたのに、どうして恋人同士になってるの?どうしてこんなにイライラしていつもケンカをしているのに一緒にいるの?住んでるの?なんで別れないの?っていうか2人は恋人って言えるの?
福の友人の奈津子の言う通り。どうして2人が一緒に暮らしているのか分からない。大輔も何を考えているのか全然分からない。福の事を好きなのかどうかわからないけど、でも別れたくはないみたい。でも、何を考えているのかさっぱり分からない。
日常の描写は凄くリアルで、だから福の仕事も大輔の仕事も入って行けました。でも、リアルだからこそ福が経験したことの気持ち悪さが本当にただただ嫌悪感しかなくて。福は強いなと思いました。
文章は上手くて引き込まれる。でも内容は私は分からなかったです。あくまで私の意見なので、意見には個人差があります^^;でも最後まで読み終えてタイトルを見て納得。ピッタリだ。

<新潮社 2018.10>H31.2.26読了