街歩きサークルの遠近倫人は、幻の古書を探すため、古本市でバイトを始めるが、不可解な万引き騒動に巻き込まれてしまう。そんな中、恋い焦がれる謎好き女子・青河幸の態度が急によそよそしくなり…。下鴨神社、鉄道博物館、時代祭…神出鬼没の謎解きバー「三号館」の妖艶な女マスターのヒントを頼りに、倫人はこじれた恋と謎に結論を出すことができるのか?青春の輝きと謎が夜空に舞う、京都ご当地ミステリー、第2弾。
たまにはセドリー・オン・ザ・ロックスを/見えないブルー/撫子はもう好きじゃない/五分だけでも待って/ 銀叡電の夜

円居さんの初読作品がこのシリーズの1作目でした。その1作目の印象と少し違うような気がするんですけど気のせいかな…。読んだの4年前だから忘れちゃったのかな^^;
主人公のトーチカとトーチカの想い人の青河さんとの関係の変化が面白かったです。面白いという表現は失礼かもしれないけど…。ちゃんと好きな人と正面から向き合って関わって行ったことで、2人の関係が変わっていったのかなと思います。最後の青河さんの台詞、可愛すぎました。
それぞれの出来事の謎も面白かったけど、美希さんの印象が何だか前より良くなかったです。綺麗な薔薇には棘があるということなんでしょうか^^;
同じサークルの灰原さんがいい味出してましたね。凄く美人だからこそ嫌なこともたくさん味わって、でも純粋で素直で可愛いかったです。

<角川書店 2018.8>H31.2.20読了