『ゲゲゲの女房』が刊行されてから10年。夫・水木しげるが亡くなってから3年が経ち、著者が今の想いを綴る人生エッセイ。
「ゲゲゲ」ブームの後、布枝夫人に水木さんに、さらに水木一家に、どのような出来事があったのか。そして水木さんが入院し、最期の日を迎えるまで、夫人がどのような思いで接したのか。
最愛の夫が亡くなり、一人になったこの先、何を指針として過ごそうと考えているのか。著者の今の想いがつまった一冊です。

水木さんが亡くなって、もう3年が経ったんですね…。時が経つのは早いです。
水木さんがご自身でおっしゃったように、死ぬ感じがしなくて、100歳まで生きるんじゃないかなんて勝手に思っていたのですが、亡くなったと聞いたときは突然だった気がして驚きました。確かに突然ではありましたが、その前にはいろいろとご病気をされていたんですね。知りませんでした…。
布枝さんも大腿骨骨折なんて大きな怪我をされて、一時車いす生活だったんですね。こちらも知りませんでした。布枝さんは回復されて、今はご自身で歩けるまでに回復されたとのことで、ほっとしました。
水木さんと布枝さん、お二人でテレビに出られている姿は朝ドラ以降よく拝見していましたが、あの隣にいるのが当たり前という雰囲気がとても素敵で、理想のご夫婦だなと思って観ていました。
娘さんお二人もお近くにいらして本当に両親思いで、素敵です。
水木さんも布枝さんに対して「お母ちゃんは、生まれてきたから、生きている。」なんてちょっと失礼なことを言っているようですけど、お互いにお互いを想い合っていたんだろうなと思いました。
布枝さんもいい意味で人生の荒波に流されて受け入れて生きてこられたんですよね。それって凄いことだと思います。どこかで立ち止まったり投げ出したり、ふと思い立つこともなくあるがままを受け入れるって凄いなと。
私は納得がいかないとすぐに動いちゃって、それで後悔したりしなかったり^^;
この本を読んで少し反省しました。多分治りませんけど←
先日プロファイラーでも水木さんが特集されていて、その時にも言いましたが私も一生懸命働いて、やりたいことをやって、年を重ねた時に「なまけものになりなさい」と言えるような人生を歩みたいです。
布枝さんの今を知ることも出来て良かったです。どうかどうか、お身体ご自愛ください。

<辰巳出版 2018.9>H31.1.12読了