1964年(昭和39年)の東京オリンピックから現在まで、日本人は何を求め、何に苦しみ、何に喜びながら走り続けてきたのか? 円谷幸吉、君原健二、瀬古利彦、中山竹通、小出義雄、金哲彦、大胡光次範、有森裕子、高橋尚子、スポーツ中継を担当するテレビ会社社員。そして、伝説のコーチであるセラティ。アスリートたちの肉声を伝える、スポーツ・ルポルタージュ。マラソンを通じて見えてくる、新しい日本人論。

先日「光より前に」の舞台を観て、円谷さんや君原さんの事をもっと知りたいと思いこの本を借りました。お二人の事は舞台ほど細かくは書かれていませんでしたが^^;お二人の事ではなく、瀬古さんや中山さんの事を知ることが出来て良かったと思いました。
瀬古さんは私の両親と同世代なのですがうちの親は未だに言いますね。「モスクワオリンピックに出場出来ていれば瀬古さんは金メダルを獲っていた」って。ご本人も言っていましたが^^;でもそのお陰で瀬古さんありきの選考などもあったみたいで、知らなかったこともたくさんありました。中山さんの名前はずっと存じ上げなかったのですが、息子さんが早稲田大学に入学された時にお父さんは中山竹通さんで…と言われているのを見て知りました^^;すみません。中山さんの陸上人生はなんて過酷で強烈なんでしょうか…。藤田敦史さんが当時のフルマラソン日本新記録を出した時の言葉を思い出しました。中山さんの事を知ることが出来て良かったです。
ただ、現代のマラソン界の話になると感情論のような文章になっていってちょっと残念でした。分からなくもないけど。多分この本を執筆中は男子マラソンは低迷期だと言われ続けていた時ですよね。
でも、現在は変わってきています。18年振りに男子マラソンの新記録が生まれ、更に塗り替えられ、男子マラソン界は活気が出てきています。箱根駅伝は男子マラソン界をダメにすると言われてきていましたけど、新記録を出し、更に活躍している数々の選手たちは箱根駅伝で活躍してきた選手です。高校卒業後、実業団でレベルを上げた選手ももちろんいます。これからのマラソン界の飛躍を私は期待したいです。

<現代書館 2017.9>H30.12.19読了