“お祈りメール"にうんざりしている就活女子、子宝に恵まれずに自責の念に駆られる妊活女子、家事と仕事の両立で爆発寸前の共働き女子……。
心身共に疲れ果てた女性たちが癒やしを求めてやってくるリラクゼーションサロン。
それぞれ境遇や立場も異なる彼女たちがそこで得たものは、癒やしだけではありません。
セラピストという家族でも友達でもない第三者にだからこそ話せる悩みを吐き出すことにより、自分の悩みを客観的にとらえ、その解決策を模索していきます。
ストーリーの中には、疲れを癒やすためのツボやリラックスの小技も満載。
物語を楽しみながら読み終えた後には疲労解消のポイントを知ることもできる、新感覚の小説です。

女性は男性以上に人生の岐路に立たされることが多いと思います。その様々な岐路に立たされた女性たちが主人公の連作短編集です。SNSに翻弄された女性以外は^^;分かると思う部分が少なからずありました。
私はマッサージは行くけど、リラクゼーションサロンというところには行ったことが無かったかな…。いや、同じなのかな?美容院の指名などもそうだけど、身近な人には言えないことでもちょっと近くてちょっと遠い、第三者になら話せることってありますよね。辛い時って視野が狭くなっているから、それを広げるためにも自分の心と体を癒してあげるのって本当に大事なんだなと読んでいて感じました。
最初と最後のお話が繋がっているのが良いですね。最初にセラピストの人が名乗らないからきっとそうなんだろうなと思いましたけど。「やりたいことを、やってみる」単純だけど大事なことだと思いました。
私も元気をもらいました。バスタブに使ってマッサージをして、明日が楽になるように生きていきたいです。

<幻冬舎 2018.9>H30.12.17読了