とりあえずウミガメのスープを仕込もう。とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
著者:宮下 奈都
扶桑社(2018-05-25)
販売元:Amazon.co.jp

「毎月一回食べもののことを書く。食べることと書くことが、拠りどころだった気がする。」(「まえがき」より)
月刊誌『ESSE』の人気連載が、待望の書籍化!
北海道のトムラウシに1年間移住したり、本屋大賞を受賞したり……。さまざまな変化があった6年半の月日を、「食」をとおして温かく描き出す。
ふっと笑えて、ちょっと泣けて、最後にはおなかが空く。やさしく背中を押してくれるエッセイ78編に、書き下ろし短編1編を収録。全編イラストつき。

宮下さんの作品は物語もエッセイもとても優しい。
宮下さん自身がとても素敵な方だからだろうなと思える。初めてお顔を拝見した時、想像通りの優しい雰囲気の素敵な方だなぁと思ったのを思い出しました。
ご家族との食べ物のエピソードはどれも本当に素敵で可愛いし、宮下さん自身の子供の頃のエピソードもよくそんなに覚えているなっていうくらいたくさん登場します。
何百冊も料理本を持っているという宮下さん。1度食卓のお写真もみてみたいな。って言ったら宮下さんは動揺してしまうかも^m^
私の食べ物のエピソードは何だか切ないのしか思い浮かばなかった。
20歳の誕生日、大学生の私は結構ブラックめなバイトをしていて、タイムカードは9時で切るのに遅くまで働かされるような場所だった。誕生日に理由は忘れたけど凄く怒られて、家に帰ってきたのは日付が変わるちょっと前。それでも家族みんな起きて待っててくれて、一緒にケーキを食べた記憶がある。確か泣きながら。
2013年のクリスマスイブ。V6動画で6人が一緒にお祝いは出来ないからみんなで夜8時に七面鳥を食べようと言って、ファンはいそいそと準備して8時を待ってました。8時ピッタリに「メリークリスマス!」と言ってチキンを食べた思い出。みんな食べてるかなぁと思いつつ、当時の年末年始はあまりV6の露出が無くて、寂しかったな。不安だった。
当時の私に来年紅白に出るよ。露出がびっくりするほど増えるよ。小心者のVヲタが怯えるくらい仕事が増えるよ。健君の若さは変わらないよ←と伝えたいです。
他にも食べ物のエピソードを思い出したくなったし、美味しい食べ物を作れるようになりたいとも思いました。

<扶桑社 2018.5>H30.9.4読了