天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)
著者:高田 郁
角川春樹事務所(2014-08-09)
販売元:Amazon.co.jp

『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!?厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。

9冊目まで読んで、次で簡潔なのに色々まだ問題は山積みだけど本当に終わるの!?と思って最終巻も読み始めました。もう…見事でした。綺麗に一件落着でしたね。
佐兵衛が抱えていた罪、あさひ太夫の身請け、どちらの件もどうなるか、ドキドキしましたがいい方向へ向かって良かったです。
また佐兵衛の罪が明らかになった時は、あの人が助けてくれて…。
2人の目線だけでの会話が切なかったです。
彼はずっと遠くで見守ってくれていたんですね。
そして、澪を近くで見守ってくれていた人もちゃんといました。
小松原様とのことがあって、もう二度と恋はしないと決めた澪。でも、まだ24歳ですもんね。そう決めるのは早いです。
今まで大変だった分、たくさんたくさん幸せになってほしいです。
最後の夜の種市の言葉、涙が出ました。自分に言ってくれているような気がして、私も頑張ろうと思えました。
そして最後に付録のような形で付いていた番付。涙腺が崩壊しました。
かなり出遅れて読み始め、完結してからもだいぶ経ってしまいましたが、読んで良かったです。素敵な物語に出合えました。
自分の記録用に、種市の言葉を残しておこうと思います。
私が言うのもなんですけど、澪にはどうかどうか幸せになってほしいです。

<角川春樹事務所 2014.8>H30.7.26読了

「ご神仏ってなぁ、時にとんでもなく酷いことを、情け容赦なくなさるもんだ。慈悲も何もあったもんじゃねぇ、って仕打ちを。けれど、それに耐えて生きていれば、必ず何処かに救いを用意していてもくださる。俺ぁ、この齢になって、それが身に沁みるのさ」