師弟の祈り 僕僕先生: 旅路の果てに師弟の祈り 僕僕先生: 旅路の果てに
著者:仁木 英之
新潮社(2018-06-22)
販売元:Amazon.co.jp

美少女ツンデレ仙人・僕僕先生と弟子・王弁のロードノベル「僕僕先生」シリーズ、堂々完結! 時空を越えた王弁が辿りついた世界は、現代日本だった。そこで出会ったのは、妻が消えた男とあの殺し屋……。一方、長安では、王方平が人間と神仙の戦いを始めようとしていた。しかも彼は、あの女神を復活させようとしていたのだ。王弁は、元の世界に戻れるのか。姿を消した美少女仙人・僕僕先生の目的は一体、何だったのか――。

このシリーズが始まってから12年も経ったんですね…楽しかったです。
ニートのような人間だった王弁が僕僕という美少女の仙人に恋をしたことで一緒に旅をするようになって、仲間が増えて、失って、それでも旅を続けて…
旅路で起きる様々な出来事。そこで出会うたくさんの人たち神仙たち。
そのみんなが最後に集結した感じでしたね。
懐かしい人たちにも会えてよかったけど、それでも最後が哀しかったです。
僕僕先生を読み始めたときは、こんなラストになるとは想像していませんでした。
頼りないけど心は優しい王弁と全てを見破っている僕僕。そのほのぼのした旅が良かったのに…。と、何だか物悲しい締めくくりとなってしまいました。
以前短編集が登場して、その最後の話が現代日本が舞台でした。こういう王弁と僕僕の関係も良いかも…と思ってその時は読んでいましたが、繋がっていたんですね。でもなんで現代日本を登場させる必要があったんだろう…という疑問も残りました。

<新潮社 2018.6>H30.7.13読了