誰が死んでも同じこと誰が死んでも同じこと
著者:円居 挽
光文社(2017-10-20)
販売元:Amazon.co.jp

日本を代表する一大コンツェルンの中枢・河帝商事の創業者一族が相次いで殺された。相続争いと思いきや、被害者は一族の中で出来のいい方ではなかった…。ならば、劣等な者を切り捨てようという犯罪なのか!?警察庁から派遣されたキャリア捜査官・十常寺迅は、河帝商事の内部事情をよく知る秘書の灰原円に無理矢理協力させ、一族の暗部に踏み込んでいく。連続殺人犯の、恐るべき動機とは!?

タイトルが怖いですね^^;
河帝の一族が次々と殺され、警視庁から派遣された迅が河帝の秘書円を連れて日本を巡り事件を真相へと導いていきます。次第に被害者の接点が分かっていくのですが…。
まあ、酷い話ですね。人を物のように。良い遺伝子が手に入ればいいんでしょうか…。
創業者である河帝銀蔵の思惑が人として最低ですね。なかなか思い株事じゃないですよ。本当にひどい。えげつない。
それが流石というべきか…。迅の過去に関しても上手く織り交ぜて読むのが止まらない展開になりました。迅と円は意外といいコンビだったのかもしれないですね。円はどこの企業でもやって行けますよ。

<光文社 2017.10>H30.4.18読了