
皓星社(2017-06-10)
販売元:Amazon.co.jp
人と書物をめぐる、これまで編まれたことのない図書館文学アンソロジー! 図書館は、ただ本が収められている場所ではない。物語が始まる場所。それが図書館だ。上野の帝国図書館、旧植民地の図書館、現代の図書館……。あらゆる「図書館文学」を集めた図書館好きと本好き必読の短編集。
タイトルが気になって手に取りました。最近その理由ばかりですね^^;
菊池寛や中島敦のような昔の作品(という言い方もあれですが)から三崎亜記といった現代作家さんまでの図書館にまつわる物語が描かれています。
なかなか読みづらい作品もありましたが、その時代の雰囲気も分かって興味深かったです。特に面白かったのは新田潤「少年達」、中野重治「司書の死」かな。「司書の死」はモデルの方がいらしたみたいですね。
また久しぶりに読んだ三崎亜記さんの「図書館」が面白かった!斬新な視点でした。シリーズ化されているようなので他の作品も読んでみたいです。というか、私、その中の一作品は読んでいるみたいです^^;もはや覚えていない^^;
そして解説の中では様々な現代の図書館に関する小説がいくつか登場したのですが既読のものが多くて嬉しかったです^^門井慶喜『おさがしの本は』、森谷明子『れんげ野原のまんなかで』、緑川聖司『晴れた日は図書館へいこう』どの作品もおすすめです!ぜひ^^
『からくさ図書館来客簿』は気になってはいたのですがまだ未読です。これから読めれば良いなと思います。いろんな視点から図書館を知ることが出来て良かったです。
良い読書が出来ました^^
<皓星社 2017.6>H30.2.26読了