あさイチに志尊君が出演されたことでこのドラマが放送されるのだと知りました。
原作の坂木司さんの作品が大好きで、この作品も読んでいたのでどういう感じになるんだろうなーと思いましたが、本当に素晴らしい作品でしたねー。
私は基本小説の映像化は嫌な人なのですがこの作品は良かったです。トランスジェンダーやLGBTについて広がって言ったら良いなと思います。
と言いつつも私もあまりわかっていないと思います。意識をしていなくても相手を傷つけているかもしれない。でもそれはどんな人にだってあることで。それでも自分と違う、世間一般の当たり前と違う、からと言って上から目線になったり相手を卑下したりするのは決してしてはいけないし間違っていると思います。「彼らが本気で編むときは」の時もそう。誰よりもトモの事を愛していたリンコの事をカイ君の母親もトモの母親も見下した言い方をしていました。
みきの生き方は本当にかっこよくて憧れます。たくさん傷ついてたくさん悩んで、それで導き出して生きている姿、それが本当に素敵で、だからみんなみきについていくんですよね。最終回に登場したお嬢様もそう。男とか女とか関係なく、みきという人と友達になりたい。お近づきになりたいと思って若干強引ではあるけど^^;買い物に行ったり食事を持って行ったりしていたんですよね。あの婚約者は何も見ていない薄っぺらい人。でも、日本人は昔ながらの固定観念が根強く残っているから、あの人だけが酷いというわけではない。自分が当たり前だと思っている価値観を簡単に人に押し付ける。
みきの言った「そういう生き方が正しいって刷り込まれている」「その方が人として真っ当な生き方だ」という言葉は私の胸にも刺さりました。30歳を過ぎて結婚もしていなくて子供もいない私はきっと「普通ではない」人間。周りは簡単に結婚や出産についてを持ちかける。それをするのが当たり前のように。
でも私も胸に刺さると思うのは、きっと私も心の底でそういう生活が正しいのかもと思っているから。私の心の中はまだぐらぐら揺れている。
みきのように好きなものは好き。好きなものに囲まれて信念をもって生きていきたいと思いました。
原作を読んでいたので知ってはいましたが、後藤は本当に良い奴でした。みきをちゃんと一人の人として見ている。トランスジェンダーとかLGBTとかそう言うこともいい意味で何も気にしていない。私もそういう人間にもなりたいと思いました。
観て良かったです。