名作なんか、こわくない名作なんか、こわくない
著者:柚木 麻子
PHP研究所(2017-12-15)
販売元:Amazon.co.jp

アニメ番組「世界名作劇場」のようにゆっくりとした展開で名作を紐解いていきたい……そんな思いに駆られた著者が、古今東西の文学を読み解き、その魅力とそのお話にまつわる思い出を綴ったのが本書。
名作というと敷居が高いと感じている人が多いと思うが、ページをめくってみると、そこにいるのは今の私たちと変わらない悩みやコンプレックスを抱えた人々。友情、恋の駆け引きといったワクワクするようなお話から、裏切り、三角関係といったギラギラしたお話までが、余すところなく描かれている。
ここでは、有吉佐和子の『悪女について』、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』からカズオ・イシグロの『日の名残り』まで、全57冊の読みどころと、柚木氏の視点ならではの新しい魅力を紹介。読んだことがある人、これから読む人、読むつもりがない人も愉しめるブックガイドになっている。
若手人気作家の日常生活も垣間見られる、キラキラした一冊。

柚木さんが今回紹介された小説、1冊も読んでいませんでした^^;内容を知っている本もありましたがちゃんと本を1冊読んだというのはなかったな…。ちょっとショック。
今年掲げている小さな目標として、世界の名作を読むというのがありました。日本でも世界でも名作と言われ読まれ続けている本を読みたいなと思って。改めてそういう本を読んでいないなということが分かりました。
柚木さんが書かれる読書案内はとても分かりやすくて内容を知るとっかかりとしてとても良かったと思います。
特に読んでみたいと思ったのは「愛の妖精」「悪女について」「アップルパイの午後」「午後の踊り子」「ねじの回転」「ジェイン・エア」「大いなる遺産」「春にして君を離れ」「緋文字」かな。1冊は今年中に読みたい←低い目標
柚木さんが「世界名作劇場」のようなことがやりたいとあとがきに書かれていましたが何となくわかりました。私も小さい頃からこの枠のアニメを見ていたので。1番好きなのは「ロミオの青い空」でした。原作は「黒い兄弟」こちらは読みました。こうやって好きになったものを知ろうと調べたり読んだりするのって素敵だなとそういえば思ったんでした。その頃の気持ちに戻ってまた名作を読んでみたいなと思います。

<PHP研究所 2017.12>H30.1.11読了