
著者:東野 圭吾
集英社(2017-09-15)
販売元:Amazon.co.jp
若い女性が殺害された不可解な事件。警視庁に届いた一通の密告状。
犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!? あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び――。
シリーズ第3弾ですね。
この本を読んで最初に思ったのは、皆そんなに不倫してるものなのか?だったんですけど^^;それくらいそういう人たちが出てきて何だかなぁ・・・と思いましたけども。
まあそれは本編とは関係のない話で。いや、多少は関係はあるんだけど…。
そしてコンシェルジュの仕事。仕組まれたものもあったけど、高いお金を払っているからとそんなに無茶な要求をする人っているのかなぁ…。少なからずあるとは思いますが、山岸さんの身に降りかかったものはいろんな大変なものがありましたねぇ。それでも頭を悩ませながらも楽しんでいるようにも見えたのでやっぱり天職なんでしょうね。
事の発端はマンションで若い女性が殺されているのが見つかったところから始まります。密告者がおり、犯人は今日のカウントダウンパーティに姿を現すと告知をしてきた。大晦日の数日前から警察が張り込み、怪しい人物をとことん追求していきます。
死者を出さないために警察が必死になるのは分かりますけど、いただけないところは多々ありましたねー。やっぱり荷物の件はありえない。更に悪びれなくな感じがさらに頂けなくて嫌でした。
新田刑事は優秀なんでしょうけど何となく軽そうで私は正直好きなキャラクターではありません^^;帰国子女だからもあるかもしれないですけど。
尚美は相変わらずすごい人でしたね。私はお客様のためにそこまでは出来ないなぁ。
そして事件に関してはいろんな物事や人が入り組んでいてなかなか説明できないのが難しいところです。いろんなところに伏線が貼られていてちゃんと最後に全部回収されていたのが流石東野作品だなと思いました。
被疑者に関してはちょっと行き過ぎていましたよね。最初は正義感もあったのだと思いますけど、それが変わっていってしまったのかなぁ。過去の事件で受けた傷に関しては同情しますけど。何よりも、当事者が可哀想すぎますけど…。
このシリーズはまだ続くのでしょうか。終わりのような続くようなさらっとした終わり方でしたね〜。
<集英社 2017.9>H29.12.21読了
苗坊さんの記事、いちいち頷きながら読みました(笑)
不倫のこと、コンシェルジュの仕事内容、新田刑事について、犯人のこと・・・考えてみればいろいろ突っ込みどころのあるお話だったように思いますが、東野さんの展開の巧さでぐいぐい引き込まれ、エンタメとしてとても楽しめました!