
著者:小路 幸也
徳間書店(2017-10-06)
販売元:Amazon.co.jp
古より、蘆野原の郷の者は、人に災いを為す様々な厄を祓うことが出来る力を持っていた。しかし、大きな戦争が起きたとき、郷は入口を閉じてしまう。その戦争の最中、蘆野原の長筋である正也には、亡くなった母と同じように、事が起こると猫になってしまう姉がいたが、行方不明になっていた。彼は、幼馴染みの知水とその母親とともに暮らしながら、姉と郷の入口を捜している。移りゆく時代の波の中で、蘆野原の人々は何を為すのか?為さねばならぬのか?
家族が猫になるって設定前もあったような…と思ったらその続編だったんですね。間の作品は「猫と妻と暮らす」で、この作品では和弥と和泉という男たちが登場していました。彼らの息子たちなんですね。そしてこの作品では2人とも亡くなっていてちょっと残念。でも2人の関係は息子たちが継承している気がします。
でもお姉さんのくだりはちょっとよく分からなかったというかどうしてそうなるのか…いやどうしてそうなったかは解説されているんですけど別にそうしなくても良かったのでは…ネタバレになるので何だか変な書き方ですが^^;最後が少し納得できなかったです。でも、この独特の世界観はもっと早大にもできると思うので、更に続編があってもいいんじゃないかなと思いました。
<徳間書店 2017.10>H29.11.30読了