
著者:彩瀬 まる
文藝春秋(2017-10-26)
販売元:Amazon.co.jp
別れた愛人の左腕と暮らす。運命の相手の身体には、自分にだけ見える花が咲く。獣になった女は、愛する者を頭から食らう。繊細に紡がれる、七編の傑作短編集。
「くちなし」「花虫」「愛のスカート」「けだものたち」「薄布」「茄子とゴーヤ」「山の同窓会」の7作からなる短編集。
身体の一部を取ることが出来たり、人間の身体に羽虫が侵食していたり、SF要素のある作品でした。作品によってはあまり好きになれないものもありましたが^^;
私はそういうSF要素が(多分)ない、かつての同級生と再会し、再び関わり合うことになる「愛のスカート」と不愛想な床屋の店主と未亡人となった女性との関わりが描かれている「茄子とゴーヤ」が好きでした。茄子色の髪の毛か…気になるな。
私は少し苦手でしたけど、こういう不思議な世界観が好きな人は楽しめると思います。
お話は面白かったです。
<文芸春秋 2017.10>H29.11.27読了
苗坊さんは、まるさんの小説は、全部読んでいらっしゃるのかな?
本作は、SFチックなテイストだったので、やっぱり現実的なお話の方が、もっと読みたいなーと思いました。
私も「愛のスカート」と「茄子とゴーヤ」が好きですー。