米澤穂信と古典部米澤穂信と古典部
著者:米澤 穂信
KADOKAWA(2017-10-13)
販売元:Amazon.co.jp

新作短編も収録!人気作家とともに歩んだ〈古典部〉のすべてがここに!
ある日、大日向が地学講義室に持ち込んだのは、鏑矢中学校で配られていた「読書感想の例文」という冊子。盛り上がる一同に、奉太郎は気が気でない――。
書き下ろし新作短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」の他、古典部メンバー四人の本棚、著者の仕事場や執筆資料も初公開!
『氷菓』以来、米澤穂信と一五年間ともに歩み、進化を続けている〈古典部〉シリーズについて「広く深く」網羅した必読の一冊。

「氷菓」が発売されてから、15年も経つんですね…。
この本は古典部シリーズについてと米澤さんご自身について書かれています。
米澤さんの作品は古典部シリーズ以外にもいろいろあるのに…と思わなくもなかったですが。映画も公開されますし、それにもかけているんでしょうか。
私が興味をひかれたのは作家さんとの対談でした。
豪華ですね!北村さんに恩田さんに綾辻さんに大崎さん!なんと!
しかも米澤さんに質問するところでは道尾さんに辻村さんも!
どの対談も面白かったのですが、何よりも作家さんがたくさんの本を読まれていることに驚きました。恩田さんが年間200冊本を読んでいるというのは知っていましたけど、双方が出す作品をどちらも当たり前のように読んでいるのが凄すぎて…。
たまに読んだことがある作品が出てきて解釈等を読むとなるほど!と思ったりして。面白かったです。
綾辻さんは米澤さんの作品で「儚い羊たちの祝宴」が1番好きだとおっしゃっていて、わかる〜!!と思って一人頷いていました。私もたぶん1番好きです。短編集なのですがどの作品も最後にどんでん返しがあってまたそれが逸脱です。読んでいない方は是非!←
そして辻村さんの質問で「ドラえもんの中でほしい道具はなんですか?」というのがあって笑ってしまいました。流石辻村さん。抜かりないですね^^
米澤さんのこれからのご活躍を期待します。まずは古典部最新刊を待ってます。えるちゃんが気になって気になって…。

<角川書店 2017.10>H29.11.26読了