金曜日の本屋さん 秋とポタージュ (ハルキ文庫)金曜日の本屋さん 秋とポタージュ (ハルキ文庫)
著者:名取佐和子
角川春樹事務所(2017-08-09)
販売元:Amazon.co.jp

小さな駅ナカ書店“金曜堂”。名物店長の南、金髪のオーナー・ヤスさん、喫茶担当イケメン栖川、そして年上の南に想いを寄せる学生アルバイト・倉井の四人が働く店には、様々な想いを抱き「いまの自分にぴったりの一冊」を求める客が訪れる。ある日、倉井に大学内で話しかけてきた女子学生たちが、ひょんなことから一日だけ“金曜堂”を手伝うことに。けれども、同じ同好会だというふたりの仲は、どう見てもぎくしゃくしていて…。温かな感動を呼ぶ人と本との出会いの物語、シリーズ第三弾。

前回が金曜堂の3人の過去が明らかになって終わりましたよね。
何だか吹っ切れたというか気になった部分が無くなったのでまたうまくニュートラルに読めて良かったなと思いました。
今回登場したメインとなった作品4作で、既読だったのは「ハルさん」だけでした。しかも10年前に読んだから^^;もうさらりとしかあらすじを覚えていなくて残念。店長とかどうして暗唱できるんでしょうか。「ノルウェイの森」は気になってはいるけど未読だし。太宰治の作品も「人間失格」以外読んだことがなく。「女生徒」気になるなー。
倉井君のお父さんの書店に勤める二茅さんの話が特に好きだったかな。社長とお話しできてよかったね。
最後の親子の話も好き。当たり前だけどいろんな家族の形があるんですよね。倉井君もきっと何かを感じたはず。
将来倉井君はどうするのかな。次に恐らく出るであろう冬も楽しみです。

<角川春樹事務所 2017.8>H29.11.21読了