
著者:伊坂幸太郎
河出書房新社(2017-10-25)
販売元:Amazon.co.jp
「探偵さん、その話、よければ僕に話してくれませんか?」舞台はドイツ。探偵カールがクリスマスの夜に出会った、謎の男とは…?心温まる聖夜の奇跡。伊坂作品のエッセンスすべてが凝縮された、心温まる物語。かつての子どもたちへ、これからの大人たちへ。
この作品は、伊坂さんが大学生の時に生まれて初めて書いた短編をリメイクしたものなんですね。伊坂さんらしいちょっとミステリも含まれている素敵な作品でした。挿絵もあるからいつもの伊坂作品とはちょっと違うような感じもしましたが。
父親の浮気調査をするために張り込んでいる探偵カールは謎の青年に出会います。
カールの過去を離していくうちに、青年はカールの想いとは別に真実は違うものではなかったのだろうかと突飛な推理を披露します。まさかと信じられないカールでしたが、浮気相手らしき人の屋敷から出てきた父親の姿は意外なものでした。
最初、カールはおじさんなのかなと思ったのですが30代くらいだったのかな。
青年と出会ったことで、父親との関係ももしかしたら変わるかもしれない。
絵本となるのにふさわしい物語でした。結構文字が多いので大人向けですけどね。
<河出書房新社 2017.10>H29.11.11読了
私も最初はカールはおじさんだと思ってました。あ、あれ、思ってたより若いかも・・・と、途中で気付きました^_^;
素敵なクリスマスの物語でしたね。