
著者:里見 蘭
大和書房(2017-03-11)
販売元:Amazon.co.jp
「この本、買っていただけませんか?」「それってつまり―いまわたしが話した不可解さの答えがこのなかにあると?」すみれ屋の古書スペースを担当する紙野君がお客様に本を薦めるとき、きっと何かが起こる―。初デートの相手のつれない行動の理由も、見つからない問い合わせ本のタイトルも、恋人が別れを匂わせた原因も、…すべてのヒントと答えは本のなかにある!?日常ミステリー第2弾!大切な一歩を踏み出す誰かを応援する、スウィート&ビターな4つのミステリー!
続編ですね。待ってましたー。出てくる料理はどれもおいしそうだし、紙野君のおすすめする本もどれも気になるし、こんなカフェが近くにあったら通うんだけどなーって前にもカフェが出てきた小説で言ってた気が。でもどちらも行ってみたい。
すみれと紙野君の関係は相変わらずだけど周りの環境が少し変わったりしてましたね。そして悩めるお客さんの対応がまた素晴らしい。カラクリを知ってからなるほどーと思うことばかり。読んでいて楽しかったです。
「ほろ酔い姉さんの初恋」常連知穂さんがインターネットで出会った男性と食事に行き、また会いたいと思うのに相手から返事が来なくて落ち込んでいる。何か悪いことをしてしまったのか…。相手が連絡しなかった理由が分かった時、相手の気持ちも少し分かってしまった。上手くいくと良いなぁ。
「書店員の本懐」紙野君のかつての同僚堺君が来店。新人の日向君があまりに仕事ができるため悩んでいるらしい。嫉妬してしまう気持ちはわかるけど、仕事ができないのに無駄にプライドが高い人とかもいるからぜいたくな悩みだと思ってしまった私←夏目漱石の本の謎は何となくわかりました^^
「サンドイッチ・ラプソディ」いつもパンを買っているパン屋さんから知り合いのおばあさんが求めるハンバーガーを作ってほしいと頼まれたすみれ。同時に情報誌から独自のホットドックを作ってほしいとも依頼を受ける。どちらの話もすみれの真面目さと食を大切にしていることが伝わってきて良かったです。ハンバーガーもホットドックもどっちも食べたいなー。
「彼女の流儀で」華道の家元とプロの大道芸人の恋愛。2人の結婚に彼の親戚は反対している。彼女の料理で皆をもてなそうと料理を作るが彼女が作った料理は初めに考えていたものとは違っていた。私も始めは彼氏が言う理由で料理を変えたのだと思ったけどまさかまさかでした。いやだなーそういう人。2人が結婚して幸せになれることを祈ってます。
<大和書房 2017.3>H29.10.11読了