素敵な日本人 東野圭吾短編集素敵な日本人 東野圭吾短編集
著者:東野 圭吾
光文社(2017-03-30)
販売元:Amazon.co.jp

短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。
登場する人物がどこか知人に似ていたり、あなた自身にも経験のあるトラブルだったり、つい思い浮かべてしまう妄想の具現化だったり、読み心地はさまざま。ぜひ、ゆっくり読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。

「正月の決意」元旦に知り合いが殴られているのを目撃した夫婦。そこに出てくる刑事たちのやる気のなさったら本当に読んでいるだけでイライラしました。あまりにも怠慢。やっと解決したと思ってからのこの夫婦の秘密には驚きました。町内会長、教育長、警察、神主、偉い地位の人たちの怠慢さを見て改めた2人。2人はこれからきっといいことがあると信じたいです。イライラした人たちも良いことをしたってことなのかな。
「十年目のバレンタインデー」何年も会ったり連絡をしてくる人は絶対に裏があるから気を付けた方がいいですよ(数年ぶりに会った同級生にねずみ講を勧められた過去あり)まあ、この男の場合は単純だったことが功を奏したというかなんというか。10年も良く待てましたねぇ。この職業だから待てたのかもしれませんね。
「今夜は一人で雛祭り」ひな人形について知らないことがたくさんありました。話の内容もさることながら勉強になったな。でも、お母さんも娘さんも考え方は素晴らしいけど私は我慢しているって思っちゃうかも。娘さんがどうあれ幸せになってくれればいいです。
「君の瞳に乾杯」いやー凄い人間不信に陥りそうな話でした^^;オチは全然予想していない展開だったのでびっくり。お互いがアニメが好きでそれをきっかけに付き合うのかと思っていたのに。どちらかというと男性が女性を追っかけていると思ったのに。見事に裏切られました。
「レンタルベビー」つい2日前に甥っ子が生まれたので何だかリアリティがありました^^;自分の子供ではないから可愛い可愛い言うだけだけど、自分で産み育てるとなるとやっぱり大変なこともたくさんあるだろうからやっぱり私は出来ないかなぁとか思ってしまったり。
「壊れた時計」人に顔を見られたり覚えられるようなことをしたらダメだろってツッコミながら読みましたがやっぱり駄目でしたね。余計なことしましたねぇ。
「サファイアの奇跡」イナリと未玖の小さい頃の関係は好きだったのだけど、内容が凄いところへ行きましたね。昔読んだマンガを思い出しました。あれは人間だったけど。そしてコメディだったけど。未玖が選んだ展開がまさかまさかでやるなぁとは思いましたけど何だか素直に喜べない・・・。でも未玖の願いを叶えてくれたんですね。
「クリスマスミステリ」男女どちらも性格や考え方はお互い様かもしれないですが女性の方が一枚上手だったんですね。男性の女性の言うことを信じて、わきが甘いですね←
「水晶の数珠」この作品が1番好きでした。一番リアルではないけど、父が息子を想う気持ちがぎゅっと詰まっていました。そして名家なのに周りの親戚たちが当主の長男の夢を応援している感じが良かったですね。頑張って成功してほしいなぁ。

<光文社 2017.3>H29.9.22読了